夏期講習。

夏休み、又大学の一日夏期講習にひろみ先生と出掛けました。

「からだとこころを育む」という相互テーマで行われた全体会では、おかあさんといっしょの「ブンバボン」・オリンピック応援ソング「パプリカ」の監修や社会的活動・多方面に渡る活躍をされている山梨大学の学部長である先生が講師として招かれ、私達は終始頷きながら、興味深く先生のお話しを聞く事が出来ました。

講演会のテーマに沿ってお話しが進められ、子ども達が健やかに育っていく上で、最も大切な基本的スタイルを失って来た昨今、子どもが抱えている問題の提議がなされました。それは…

「学力の低下」
思考力・判断力・表現力・学びに向かう力(学び続ける力)が低下している事。

「コミュニケーション能力の低下」
挨拶や国語力・英語力の問題ではなく、人を思いやる力・人を慈しむ力が低下している事。

「体力の低下」
基本的な動きが習得されず、運動量が減少している事。

この低下は、1980年代から始まり、「子どもらしさ」が失われた時期は、1970年代後半との事。

思い起こせば自分自身の幼少期。
確かに公園で思いきり遊び、道路でゴム跳びをし、チョークで絵を描き、私達の今があるのは、あの頃の遊びを通した仲間との共有。

それが、昨今は子ども達が仲間と「共有」する、熱中出来る時間や場所も減り、大切な何かが薄れ始めているようにも思ったり。

そんな失われゆく現代に、子ども達を元気にするには、やはり色々な遊びやスポーツであり、多様な動きが経験出来るよう、様々な遊びを取り入れ、複数の運動遊びやスポーツを行う事で、子どもが豊かな心と健やかな体を育む事が出来る、とのお話しでした。

それには大人である私達が、子ども達が「面白く」「心地良く」「自ら」学んでいける事、実践していける事が将来に繋がる子育て・教育をしていく事が必要であり、こうして私達がこれからの子ども達にしてあげられる事を先生から改めて教えて頂く事で、体を動かす教育の大切さを今一度知る事が出来ました。

「これから立ち向かわなければならない、社会の様々な問題を解決するために。
子ども達に幸せな人生を送ってもらうために。
私達の仕事は、思い通りにいかない事を学ばせてもらい、人様に教え、お金をもらっている。
この職業を生き様にして欲しい…」
との締めくくりが、胸に響きました。

1時間程の講義はあっという間で、まだまだ聞いていたいくらいでした。

このあとは、事前に希望をして申し込んでおいた分科会へ。

私は「主体的・対話的で深い学びの実践を考える」というテーマ、ひろみ先生は「多様な子どもと繋がる保育のポイント」というテーマでそれぞれに分かれて参加しました。

私の参加した分科会では、ある日常の子ども達の様子を撮影した映像を見たのち、映像の中での子ども達の様子を「主体的・対話的・深い学び」分け、その後グループ討議で白い模造紙に分類していきながらまとめていったり、ある幼稚園の運動会の取り組みからの「主体的・対話的・深い学び」について考えるという授業が行われました。

それぞれの園のそれぞれの先生達がこうして「学びの場」に集い、考え、意見を出し合い、まとめ、発表し合う…
こういった時間は、今後の保育にも大いに役立ち、本当に貴重な時間です。

最後に一人一人に修了証が手渡され、充実感に浸りながらひろみ先生と共に、この日の総評を語り合いながら飲むビール…
格別です(笑)

こうして「学び」の一日が終わると「又学びたい!」と思うのです。

1学期の最後にも、園内研修と称して先生達と勉強会をしましたが、たくさんの良い意見や考えが聞かれ、先生達からも「楽しかった」との言葉がとても嬉しく思いました。

これからも、子ども達により良い保育をしていけるよう、「学び」を楽しみながら行っていきたいと思います。

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誕生日。

子ども達、そして大人にとっても、誕生日と言うのはとても嬉しいものです。

今年の7色の日(7月16日)の誕生日、天麦くんは4才になりました。

そして、今預かっている高校生女子も、7月に誕生日でした。

彼女の誕生日には、近隣のイタリアンのレストランを予約し、食事をしました。

その時、テーブルに着いても、スマホのイヤホンを外さない彼女…

「今日はせっかくの誕生日だからね、しまおうか」と言うと、ゆっくりイヤホンを外し、束ねる。

そして、相変わらずの怪訝そうな顔で食事をする。

何を聞いても短い返答があるのみで、ほとんど会話にはならない。

パスタやお肉、彼女の好きなマルゲリータのピザなど、美味しいものを食べても、顔色はほとんど変わらない。

彼女の生い立ちや育ちを、とても残念に思う。

それでも、会も終盤に、彼女の名前が書かれた予約しておいたケーキプレートが運ばれてきた瞬間、多少なり、彼女の目は輝いているようだった。

ろうそくの炎を見つめながら、彼女は自分のスマホでプレートを撮影していた。

そうしてバースデーソングを歌い、無表情ながらろうそくを吹き消し、拍手を送り、彼女にプレゼントを手渡す。

そこで彼女は「誕生日プレゼントなんて、もらった事がないです」と呟いた。

会をしてもらった事がないならまだしも、プレゼントをもらった事がないとは、どういう事なのか、その時一瞬、なんとも言えない気持ちになった。

前々から楽しみに、そして嬉しさで一杯なはずの誕生日…

私自身、子どもの頃、その年その年に両親が開いてくれた誕生日パーティーの思い出をふと思い出しながら、胸が傷んだ。

感情は表に出さず、帰りもほとんど無言の彼女ではあったものの、今日の日が又新たな人生の、ほんの一歩でもなればと願う、帰り道だった。

そして数日後、天麦くんの誕生日の日は、自宅にてパーティー。

プレゼントは何がいいか事前に聞くと、「貨物列車」「パウ・パトロール」と、欲しいものが言えるようになってきた成長にも感動。

小さな男の子達がこぞって電車・消防車・救急車・工事車両などにハマるのもすっかりよく分かるようになり(笑)、それも私にとっては大きな収穫。

まずはプレゼントに、前振りのハンバーガーセットを手渡す。

開けた瞬間「シーン」となりつつも、「これじゃない…」とは呟かず、何度も袋の中を見直す…(笑)

そうして一言「ありがとう」と呟く。

もっと笑える姿で「僕の欲しかったのは貨物列車だよ~!」と訴えるかと思いきや、こちらの思惑とは違う、謙虚過ぎる悲しげな姿に、慌てて本命プレゼントを差し出す(笑)

今度は開けた瞬間、隣にいたおばあちゃんに「ヤッタ~!!( ≧∀≦)ノ」と飛びついていて、こちらの行動の方が笑えたのでした。

誕生日、本人はもちろん、皆も笑顔に、楽しい気持ちになるそんな日が、皆に訪れますように。

幼稚園1種免許取得。

幼稚園1種免許取得への道のりが、ついに完結。

10単位を取るために、大学のスクーリングを全部で20日間、朝から夕方までの授業を受け、レポートを提出し、単位表や提出書類・収入証紙等を揃え、千葉県の教育庁に郵送。

そんな提出書類の数々は、事務のすみ先生・園長にもお願いし、多数の書類記入や印鑑押印、そんな色々を仕上げてもらったのち、封書で閉じ、開けてはいけない「緘(かん)」印が押される。

提出書類の確認シートでひとつずつ確認後、無事郵送完了…
と思いきや、不備があったようで、教育庁から連絡が入る(汗)

出願にあたり、経歴を記入する履歴書に、担任職と教頭職を分けて書かねばならなかったとの事。

しかも、ひとつの園で担任職が12年必要との事で、12年に満たない場合は、前勤務先に証明書の発行をお願いしなければならなかったため、ちょうど日の丸で条件を満たしていたため、その手間が省けて助かりました。

そうして、不備だった書類を再提出し、2年越しに無事、幼稚園1種免許を取得。

免許状の紙一枚には、重みがありました。

郵送された免許状は仏壇に飾り、手を合わせる。

思えば、大学のスクーリングでは、良き出会いも多々ありました。

先生方から学んだ授業の出会いはもちろんでしたが、その中で、初めて受けた授業で出会った、笑顔の似合う30代の女性がおり、グループ談義後のまとめ力や発表力に魅力を感じたその女性と、次の授業でも一緒になり、そこで初めて会話をしました。

一生懸命に授業を受けていた彼女は、最後の単位の授業が終わった周りの方々が口々に「やっと終わった~!!」と言っていた中、「これで授業が終わってしまう思ったら、淋しいです」と語った。

保育の学びに対しての一生懸命さが、いつもキラキラと輝いていた。

そんな彼女の保育への情熱を感じながら、楽しいお喋りをさせてもらい、メールでのやりとりもしていき、独身だった彼女に、私は、とても似合うであろう、真面目で気立てのいい後輩男性を紹介した。

二人はみるみる内に仲良くなり、ある時二人で食事をしていた際、彼女の知り合いに会い、そこでその人から「彼氏?」と聞かれ、彼女が言った言葉…

「まだ彼氏じゃないです」

それを聞いた後輩は、まだ、彼氏じゃないという事は…と、その日の内にお付き合いの申し込みをしたそうで、結果はもちろんOK。

そうして次に私が会った時には、その事を全く知らない私に「美和さん、ありがとうございました!!」との後輩からの深々な御礼が…(笑)

あまりの急展開に驚きながら、やはり私の目に狂いはなかったと、結婚相談所のおばちゃんばりの眼力でドヤ顔をする(笑)

そうして二人は、秋に結婚。

私は乾杯挨拶を頼まれている。

彼女は1種免許取得と共に、生涯のパートナーも取得。

それはやはり、彼女のキラキラが惹き付けたものでしょう。

「一生懸命は、いつも人生を裏切らない」

私はいつも、そう思っています。

この1種免許取得と共に、これからも、学びを大切に、保育への道のりは続きます。

初親子遠足。

天麦くんの幼稚園で、親子遠足に出掛けた。

場所は、幼稚園から徒歩で行ける、広い広い公園。

シートにお弁当、おやつに水筒、ウエットティッシュに着替え、ハンカチ・ティッシュなど、持ち物をリュックやバッグに入れながら準備をする。

出掛けには、帽子に日焼け止めと、日焼け対策も万全に。

集合場所の公園には続々と親子が到着。

クラスごとに集まり、全員揃ったところで集合写真撮影。

写真屋さんが、「カッコいいよ~!上手だよ~!」と子ども達に一生懸命言葉をかけながら、拡声器の笛の音を鳴らし、カメラに視線をひきつける。

周りから見ているママ達も笑顔になる。

撮影後は、広場へ移動。

まずは全体で、園長先生からの挨拶→朝のご挨拶→体操と、一連の流れが終わったあと、クラスごとに集まる。

そこから、クラスでのゲームスタート!

まずは「♪てくてくてくてく歩いて来て~」の音楽に合わせて親子で歩き、歌が終わったところで、近くにいた親子に自己紹介。

「質問もして下さいね」との先生の言葉に、私達親子は「好きな食べ物はなんですか?」の連発(笑)
そして天麦くんは「きなこ!」私は「パスタ!」と言うと、皆に笑みがこぼれる。

その自己紹介ゲームは5 回程行われ、次のしっぽとりゲームの準備。

体操帽子をズボンにはさみ、親子で手を繋いで一緒にヨーイドン!

一回目はよく分かっていないまますぐ帽子をとられ、撃沈(笑)

2回目は2つゲット!

3回目は子ども達も慣れて来て、中々の逃げっぷりで男の子・女の子といい勝負。

2つの楽しいゲームを終え、お弁当タイム。

事前に決められたグループで集まる。

私達はメロングループで、先生からメロンのカード持ちを頼まれた私は、メロンカードを手に同じグループのお友達を木陰のいい場所まで誘導し、気分は添乗員さん(笑)

シートを広げ、皆でいただきますをしたのち、お弁当を食べる。

私が持参した、携帯用テーブルに注目が集まり、ママ達から「どこで買ったのですか?」と聞かれ、「100均で~!」と伝えながら、それが話しのきっかけにもなる。

そして、お弁当のあとはおやつタイム。

皆でお菓子交換をしながら、天麦くんがプリッツを食べていると、すかさず一人の女の子が「ねぇ、それ、ママが見ていない内に、早くちょうだい♡」と言ってプリッツをねだりに移動。

見ていた私は、一応女の子のママに食べて良いかの確認をとる。
OKののち渡してあげると、プリッツを嬉しそうに食べたその女の子は、そのあと自分の持っていたラムネを「はい、これ!あ~んして♡」と天麦くんに言い、天麦くんはニコニコしながら口を開けている…

女子、恐るべし(笑)
天麦、将来心配(笑)

お弁当タイムが終わり、全体集合まで30分ほど空き時間があったので、近くにあった設置遊具で少し遊ぼうと移動…

と、先生が登場し「お手紙にも書いてありましたが、今日は遊具で遊べないから、ごめんね~!」と注意をしてまわる。

慌てて退散し、荷物を置いたところに戻って遠足のお手紙を今一度見直す…
「設置遊具では遊べません」としっかり書いてある…
読んでいたのに見落とすこの現象…(笑)

そして、第2部のゲームは二人一組の大玉転がしで、クラス対抗の学年ゲーム。

結果は優勝~!

皆で喜び合いながら、一日を通してゲーム進行で楽しませてくれた先生方に感謝。

いい汗をかきながら、最後は理事長先生からのご挨拶。

「いいですか、お家に帰るまでが遠足ですからね、気を付けて帰って下さいね」

出ました!
お約束の「家に帰るまでが遠足」格言!

久しぶりに聞いた懐かしき言葉…(笑)

親子皆が幸せになる、良い一日。

そして後日、この遠足のDVDが販売されると、早速購入。
毎日のように見ながら、思い出に浸る天麦くん…(笑)
買いたくなる訳です。

これからの行事も、楽しみに参加したいと思います。

鬼怒川温泉。

久しぶりに来た鬼怒川温泉。

20代の時に訪れた際には、泊まった翌日に異常気象の大雪が降り、早朝カーテンを開け、真っ白な雪景色に驚きました。

そんな大雪さえも、反対に返って思い出深いものに変わるのだから、やはり若さって素晴らしい(笑)

久しぶりの鬼怒川温泉には、今回、新たに又児童相談所から預かっている高1女子も共に向かいました。

往復、スペーシアの個室をとり、浅草駅にて駅弁とビールを買い、乗り込む。

スペーシアの旅は本当に快適で、列車の旅の素晴らしさを又改めて思うのでした。

2時間程の列車旅はあっという間に終わり、名残惜しく思いながら、スペーシアを降りる。

鬼怒川温泉駅に到着すると、SL大樹がお目見え。

東武野田線船橋駅にある模型SLしか見た事がなかったので(笑)、本物は圧巻。

白い煙を何度も吐きながら、駅前にある、転回スペースに移動。

たくさんの観光客が「大樹」に注目し、乗っている機関士さん達は、まるでディズニーランドのパレードで乗り物に乗っているキャストの方のように(笑)、笑顔一杯に手を振り続ける。

天麦くんも黙って見とれながら、たくさんの手を振り返す。

こんなにもたくさんの注目を浴びる「大樹」を見れた事は、なんだか幸運をもたらしてもらえた気分でした。

そんなハッピー気分のまま、路線バスに乗り、日光江戸村へ。

以前に行った日光江戸村は、大雪の影響と寒さとで閑散としていたものの、この日は週末という事もあり、雨の日ながら賑わいも見せていました。

忍者屋敷の舞台を見学。
忍びの忍者が所狭しと駆け回る。

以前、ジブリ美術館での映画鑑賞の際、暗がりで猫バスが現れた瞬間、大泣きをしていた天麦くんは、忍者ショーでの暗闇にも、泣かずに静かにしていて、成長を感じました。

そして、主で軽々と動き回っていた忍者は、最後の挨拶で顔出しをすると、なんと、女性だった事から、驚きの声が。

こういったショーを見ると、忍者になりたい願望の子ども達が多いのも、頷けるかもしれません(笑)

江戸村を散策中、侍や岡っ引きに扮したキャストの方々から、天麦くんは「若!」と声をかけてもらい、私まで良い気分。

「仁」のドラマに出てくる感じの花魁の練り歩き、笑いあり人情ありの江戸芝居など、色々と見て巡りつつ、閉館間際に立ち寄った1件のお土産物屋さん…

駒やけん玉など、昔ながらの遊び道具が置かれた一角で、駒を回してみる。

中々上手く回らず、見かねた駒作りの店主らしき方から、熱い指導を受ける私。

しかも、江戸村のキャスト陣はすべて江戸の皆さんに扮しているにも関わらず、その方はなぜか、ベイスターズジャンパーの出で立ちで、一人現代人(笑)

そんなベイスターズおじいちゃんは、私の思いを見透かしているかのごとく、たくさんの心に響く言葉を投げ掛けてくれた。

そして、高1女子にも言葉をかけてくれる。

「君は高校生かぁ?一番難しい時期だな。影もある。」
と、彼女の心も見透かしている。

私は、児相から家で預かっている事を伝えると、更に言葉をかけてくれた。

「いいか、生きるんだぞ!人のためになるような仕事につくんだ!俺の手を握ってみろ!もっと力を入れろ!そうだ!これが生きてるって事だ!」

と、力強い中に優しさ溢れるおじいちゃんの言葉に、聞いていた私は、自然に涙がこぼれました。

江戸村に似つかわしくないベイスターズジャンパーのおじいちゃんから、まさかこんなふうに励まされるとは夢にも思わず(笑)

しかし、きっと、たくさんの人達が、駒回しの術の熱き指導と共に、人生のあれこれを教えてもらうのでしょう。

最後に…

「この子があんたのところに生まれて来たのは、意味のある事なんだ。人のためになるような子に育てる義務が、あんたにはある。頑張れよ!」

と、魂を揺さぶる言葉に、又も涙する。

年齢を重ね、人の心を揺さぶる言葉を発せられる人の、生き様の凄さを思う。

閉館間際の思わぬ出会いを最後に、江戸村を後にする。

今回の宿は、大江戸温泉グループの宿。

選べるカラフル浴衣、畳敷きの大浴場、お風呂上がりのアイスキャンディーのサービス、メニュー豊富で味も抜群のバイキング夕食、ロビーに設置されたキッズコーナー、大量漫画設置のお休み処、観覧無料の歌謡ショー、夜のジャンケン大会…と、盛り沢山企画に鬼怒川の夜を大満喫。

朝風呂もしっかり入り、朝食も豪華なバイキングを頂き、全てが花丸の癒し旅になりました。

家に来る前、児相での、木に絵を付け足す心理テストで、「枯れ木」を描いていた高1女子の心に、この旅にひとかけらでも癒しがあったなら…

そしていつか、枯れ木から満開の桜や実りある果実が描かれる事を願いながら…

旅の素晴らしさが、明日の活力へと繋がった、今回の温泉旅でした。

旧友。

時折会っていた中学の恩師である先生から、先日珍しく電話があった。

先生は辿々しく話しながら、用件は、ある旧友を探して欲しいとの事だった。

詳しく話しを聞くために、先生の自宅を久しぶりに訪問。

先生は、以前から患っていたアルツハイマー型認知症が、進行していた。

突然何の話しか分からない話しをする。

固有名詞が出てこない。

言葉が辿々しく、時折詰まり、話しが続かない。

表情に乏しい。

まだ、60代での現実だった。

中学の時、先生は体育の先生、奥様は家庭科の先生だった。

先生は学年主任も勤め、当時の不良達と日々、戦っていた。

先生は、思い出したようにあの頃の苦労を語る。

真摯に向き合ったとしても、恨まれる事もあらば、先生自身の後悔も尽きない。

あの頃の学年の先生達は、熱意に溢れ、いつも一生懸命に生徒に向き合っていた。

そんな先生には、感謝をしながらの今の繋がり。

病気を悟りながら、先生が会っておきたい旧友…

昔のアルバムは、生徒の住所や電話番号まで掲載されているものの、今もその方がそこに住んでいるのかは不明。

幸い、その方の名前が一般的ではなかったため、電話帳検索をしてみる。

すると、アルバムに掲載されていた住所に近いその人が、一発検索。

早速その方に電話をかける。

留守だったため、自宅まで行ってみる事に。

残念ながら自宅も留守。

ゴールデンウィーク期間中、旅行かもしれないと、書き置きの手紙を書き、扉にはさむ。

数日後、なんとその方から電話が!

「どうして勝手にやるんだ!」と話しの前後が分からなくなり、パニックになってしまってはいけないと、まずは奥様が旧友の方と話し、すべて決まった上で、先生に落ち着いてゆっくり説明するところから始める。

不安になる事が拒否に繋がってはいけないので、「これから何をするのか」を事前に説明する。

旧友の方は、先生の自宅に向かう手筈まで整えてくれ、本当にいい方だった。

そして、後日、先生とその方は、何十年ぶりかの再会を果たす。

旧友と会えた喜びを私に伝えてくれた先生は、驚くほど辿々しさが薄れた喋りで、希望に満ちた声は、意気揚々にも感じた。

これには驚き、やはり昔の思い出というのは、脳を活発にしてくれるきっかけだと、改めて感じた。

しかし、家族の不安は計り知れない。

これまで当たり前のよう出来ていた事が出来なくなり、家族や周囲の人から聞かれたごく簡単な事ですら容易に答えられず、先生の心はきっと、不安で一杯なのかもしれません。

それでもやはり、昔の思い出というものは、いつの時代も未来を明るく照らしてくれます。

自分が輝いていたあの時代、この時代を共有出来る仲間達…
誰しもそういったひとときを心の糧にしながら、日々を生きているのかもしれません。

人は懐かしい物に触れたり、思い出を語り合う「回想法」なるものは、脳を活性化し情緒を安定させ、認知症の進行予防やうつ状態の改善に繋がる可能性があると言われているそうです。

先生にもはっきりと、一瞬でも、又新たな未来が見えた気がしました。

昔懐かしい楽しい記憶は、ひと度古い物に触れた時、一瞬にして昔に戻る事が出来、昔の話しを語る相手がいれば尚の事、人はいつでもあの頃に戻れるのです。

人それぞれに思い出があり、それらをふと思い出す事で、心穏やかに、幸せな気持ちになる事も出来ます。

かくゆう私もそうです。

「思い出」は、若かりし頃にはそれほど意味を持っていませんでした。

年齢を重ね、自分の人生を振り返る事が増え、そんな時「思い出」が、大きな心の支えとなっているのは確かです。

人はそんな時、自然に笑みもこぼれます。

自分の人生を今一度振り返った時、「思い出」と共に大切な何かを再確認します。

先生は今、病気と向き合いながらもきっと、昔の思い出を揺り起こし、脳に働きかけながら、この旧友との再会が又、生きていくきっかけになった事と思います。

人はいつ、何時、何が起こるのか知れません…

でもきっと、「思い出」はいつもどんな時も、心に寄り添ってくれる旧友なのだと、そう思います。

4周年。

母に感謝する5月。

ひのまるこちゃんの部屋は、4周年を迎えました。

祖母&孫コンビ二人の、珍道中的幼稚園生活も始まりました(笑)

幼稚園バス停までは10分程の道のり。

一番最後の便のバスなので、朝はバス停に9時過ぎの到着。

二人のコンビは、少し早めに出ながら、歩きがてら道端の花や花壇の花などに目を向けながら歩きます。

パンジーに似た花を、母からは「けしの花」と教えてもらったようで、天麦くんは私にもいつも教えてくれます。

そんなバス停までの二人の道のりを思うだけで、なんだか心がふわりとなります

幼稚園に行く前に通った、未就園児の教室の、最後のお別れ会でのインタビュー。

「天麦くんはどこの幼稚園に行くのかな?」の先生からの問いに、「保育園に行きます!!」との、堂々とした答え。
…って、君は保育園じゃないよ~(汗)

「天麦くんのママの名前は何ですか?」の問いには「おばあちゃんの子どもです!!」
…って、確かにそうだけど~(笑)

他の場面でも、私と一緒にいる際、「今日は誰と来たの?」と聞かれると「お姉さん!!」
…って、嬉しいけど~(照)

消毒スプレーをいつのまにやら壁中にシュッシュしまくり、ボトルは空っぽ…

そんないたずらに注意を受けると「寝ちゃう」と、寝たふりをする天麦くん。

そして又叱られる(笑)

落ちていたアクセサリーの丸いビーズを拾い、鼻に詰め込み、大泣きをしながら助けを求め、慌てて鼻をかんでビーズを取り出す、よくあるアルアルで叱られる(笑)

「これ、めっちゃ美味しいから♡」と言って天麦くんが手渡してくれるお菓子は、大体がイマイチの代物。
だからくれていたのかぁ!と、最近になって気付く私(笑)

「♪ABCDEFG…」と調子良く歌う中、その後は「♪HIJKあれれのピ~」になるABCの歌。

母は母で、天麦くんの攻撃に、「叩いたら一回千円だよ!」とお金が絡む反撃(笑)

天麦くんとのあいうえお作文でのサ行。
さ→詐欺師
し→死んだふり…
と、もはや3才児相手とは思えぬ言葉のチョイス(笑)

「スプライト、体にいいんだよ!」と言われ、炭酸に砂糖入ってるけどなぁ…と思いながらよくよく聞いてみると「ブロッコリースプラウト」の事。
確かにこちらなら、抗酸化作用抜群。

今日9時から「クジラやるよ!」と言われ、??で番組表を見ると「ゴジラ」。
9時からの放送だったため、クジラに脳内変換の母。

「断捨離」の事を「切り刻んでビリビリに破る事」と思っていたらしい。
何を切り刻むのか…ホラーです。

そんな、母と天麦くん。
幼稚園に通い、少し、母のフリー時間が出来るかと思いきや、準備物は私が揃えるも、予定と合わせきちんと一緒に確認したり、共同お弁当作りで慌ただしかったり、本人を起こしてバタバタと着替えさせ、朝食を食べさせ、時間を気にしながらの出発。

そして、帰りは帰りで、お弁当ちゃんと食べているかな、泣いていないかなと心配しながら、あっという間に午後になり、バタバタと迎えに行き、本人を迎え、帰宅後は汚れた制服一式を洗濯。

幼稚園通園の一日は、72才の母にとって、人一倍気力・体力が必要であり、負担も大きい物でもあります。

私もゴールデンウィーク明けの日、ちょうどお休みで送り迎えが出来たので一日やってみたところ、確かに大変な一日…

しかもその日はゴールデンウィーク明けの、私も仕事休みで、本人にとってはなぜ僕だけ?の思いもありながらなのか、初の泣きながらの登園となりました。

そしてバス停では「バス怖いぃぃ…」と泣き叫び、ちょっと言おうものなら「ママ怖いぃぃ…」に変換され、あまり登場しない私なだけに、怖いママ?と思われてしまってはマズイ…と、優しく語りかけるも(笑)「ママ怖いぃぃ…」の連呼。

そこにお助け、園バスが到着!
泣きながらもバスに乗車。

確かにこれは毎日バタバタだ!!

こんな毎日を世間のママ達、そして母はやり遂げていてエライ!

私にとっても、「おかあさん」の立場の経験をさせてもらえる事で分かる、ママ達の苦労。

日々が、学び・学び・学びの連続です。

母にはいつも感謝しながら、今年の母の日のプレゼントは、日頃の労をねぎらい、スペーシアで行く温泉旅としました。

そして、天麦くんから私への、初母の日プレゼント製作に描かれた、私であろう顔の絵は、ぐるぐる描きでした(笑)

そして、思わず「何コレ?」と問うと、「お化け」と答え、顔がピクつく私でありました(笑)

今年も心から、母に、ありがとう…