鬼怒川温泉。

久しぶりに来た鬼怒川温泉。

20代の時に訪れた際には、泊まった翌日に異常気象の大雪が降り、早朝カーテンを開け、真っ白な雪景色に驚きました。

そんな大雪さえも、反対に返って思い出深いものに変わるのだから、やはり若さって素晴らしい(笑)

久しぶりの鬼怒川温泉には、今回、新たに又児童相談所から預かっている高1女子も共に向かいました。

往復、スペーシアの個室をとり、浅草駅にて駅弁とビールを買い、乗り込む。

スペーシアの旅は本当に快適で、列車の旅の素晴らしさを又改めて思うのでした。

2時間程の列車旅はあっという間に終わり、名残惜しく思いながら、スペーシアを降りる。

鬼怒川温泉駅に到着すると、SL大樹がお目見え。

東武野田線船橋駅にある模型SLしか見た事がなかったので(笑)、本物は圧巻。

白い煙を何度も吐きながら、駅前にある、転回スペースに移動。

たくさんの観光客が「大樹」に注目し、乗っている機関士さん達は、まるでディズニーランドのパレードで乗り物に乗っているキャストの方のように(笑)、笑顔一杯に手を振り続ける。

天麦くんも黙って見とれながら、たくさんの手を振り返す。

こんなにもたくさんの注目を浴びる「大樹」を見れた事は、なんだか幸運をもたらしてもらえた気分でした。

そんなハッピー気分のまま、路線バスに乗り、日光江戸村へ。

以前に行った日光江戸村は、大雪の影響と寒さとで閑散としていたものの、この日は週末という事もあり、雨の日ながら賑わいも見せていました。

忍者屋敷の舞台を見学。
忍びの忍者が所狭しと駆け回る。

以前、ジブリ美術館での映画鑑賞の際、暗がりで猫バスが現れた瞬間、大泣きをしていた天麦くんは、忍者ショーでの暗闇にも、泣かずに静かにしていて、成長を感じました。

そして、主で軽々と動き回っていた忍者は、最後の挨拶で顔出しをすると、なんと、女性だった事から、驚きの声が。

こういったショーを見ると、忍者になりたい願望の子ども達が多いのも、頷けるかもしれません(笑)

江戸村を散策中、侍や岡っ引きに扮したキャストの方々から、天麦くんは「若!」と声をかけてもらい、私まで良い気分。

「仁」のドラマに出てくる感じの花魁の練り歩き、笑いあり人情ありの江戸芝居など、色々と見て巡りつつ、閉館間際に立ち寄った1件のお土産物屋さん…

駒やけん玉など、昔ながらの遊び道具が置かれた一角で、駒を回してみる。

中々上手く回らず、見かねた駒作りの店主らしき方から、熱い指導を受ける私。

しかも、江戸村のキャスト陣はすべて江戸の皆さんに扮しているにも関わらず、その方はなぜか、ベイスターズジャンパーの出で立ちで、一人現代人(笑)

そんなベイスターズおじいちゃんは、私の思いを見透かしているかのごとく、たくさんの心に響く言葉を投げ掛けてくれた。

そして、高1女子にも言葉をかけてくれる。

「君は高校生かぁ?一番難しい時期だな。影もある。」
と、彼女の心も見透かしている。

私は、児相から家で預かっている事を伝えると、更に言葉をかけてくれた。

「いいか、生きるんだぞ!人のためになるような仕事につくんだ!俺の手を握ってみろ!もっと力を入れろ!そうだ!これが生きてるって事だ!」

と、力強い中に優しさ溢れるおじいちゃんの言葉に、聞いていた私は、自然に涙がこぼれました。

江戸村に似つかわしくないベイスターズジャンパーのおじいちゃんから、まさかこんなふうに励まされるとは夢にも思わず(笑)

しかし、きっと、たくさんの人達が、駒回しの術の熱き指導と共に、人生のあれこれを教えてもらうのでしょう。

最後に…

「この子があんたのところに生まれて来たのは、意味のある事なんだ。人のためになるような子に育てる義務が、あんたにはある。頑張れよ!」

と、魂を揺さぶる言葉に、又も涙する。

年齢を重ね、人の心を揺さぶる言葉を発せられる人の、生き様の凄さを思う。

閉館間際の思わぬ出会いを最後に、江戸村を後にする。

今回の宿は、大江戸温泉グループの宿。

選べるカラフル浴衣、畳敷きの大浴場、お風呂上がりのアイスキャンディーのサービス、メニュー豊富で味も抜群のバイキング夕食、ロビーに設置されたキッズコーナー、大量漫画設置のお休み処、観覧無料の歌謡ショー、夜のジャンケン大会…と、盛り沢山企画に鬼怒川の夜を大満喫。

朝風呂もしっかり入り、朝食も豪華なバイキングを頂き、全てが花丸の癒し旅になりました。

家に来る前、児相での、木に絵を付け足す心理テストで、「枯れ木」を描いていた高1女子の心に、この旅にひとかけらでも癒しがあったなら…

そしていつか、枯れ木から満開の桜や実りある果実が描かれる事を願いながら…

旅の素晴らしさが、明日の活力へと繋がった、今回の温泉旅でした。