彼岸花の咲く頃。

彼岸花が咲き、園長先生からも、お墓参りの指令が下る(笑)

そして「今のあなたがあるのは、ご先祖様のおかげなんですよ!!」と、追い討ちをかけられる(笑)

今回は車で富士霊園に行き、もう一ヶ所のお墓参りにも行く事にした。

富士霊園へは、前日に行われた天麦くんの運動会でもらった金メダルを、本人自ら首にかけて出発。

サービスエリアでおにぎり弁当やヨシカミのカツサンド、お菓子や飲み物を買い、車中で楽しく食べる。

そして、後部座席組は睡眠体勢…(笑)

高速道路では途中、雨がザッーと降り、そんな雨は霊園に着いてから少しすると、パタッと止んだ。

お墓の前で、金メダルを掲げ、運動会で踊った「パプリカ」を踊って見せる天麦くん。

おじいちゃん達は、そんな孫の姿に、きっと笑顔で喜んでいたはず。

会う人会う人に、「金メダルいいなぁ!」と声をかけられ、天麦くんは「カッコいいでしょう!」と答える。

そんなやりとりにも、心が和む。

そうして、次は厚木方面に向かった。

そこには、私の亡くなった父の弟の息子が眠っている。

結婚して間もなく、白血病で亡くなった彼は、33才の若さだった。

歯が痛いと、歯医者さんに一年通い、原因は白血病から来ているものだと分かった時には、もう手遅れだった。

笑顔の似合う、穏やかで優しかった彼。
彼の母親は、その後、心の病にかかり、すっかり連絡がとれなくなった。

息子の死により、家族は色々な日常が様変わりした。

それでも人は、生きて行かなければならない。

そんな親戚のお墓は、黒く光輝く墓石で、墓石の台座の上には、ちょこんと手を合わせたお地蔵様の石像が置かれ、私達も手を合わせながら、お地蔵様の頭をまぁるく撫でた。
天麦くんも、それを真似る。

きっと亡くなった彼も、天国から喜びの笑顔を見せてくれているはず。

いいお墓参りだった。

そしてそんなお墓参りの前々日、近所にあった駄菓子屋さんの息子さんに会った。

前々から、幼少期にその駄菓子屋さんに通い、お店番をしていたおじさん・おばさんからたくさんの思い出をもらった事を息子さんに伝えたいと思いながら、何年も過ぎた。

軽い会釈はしても、息子さんにその事は中々伝えられないままだったのが、その日はなぜか、躊躇なく声をかける事が出来、息子さんにそんな長年の思いを伝える事が出来た。

息子さんからは、「ちょうどなくなって10年…お彼岸だから、父や母が喜びます」と言ってもらった。

その日の夕方、駄菓子屋さんの思い出を綴ったお手紙も添え、お供え物と共に自宅に持参した。

翌日、息子さんご夫妻はお墓参りに出掛け、お墓にお供えしてくれた事をわざわざ家まで報告しに来てくれ、とても嬉しかったと伝えてもらいながら、私の心まで暖かくなった。

彼岸花の花言葉のひとつに「また会う日を楽しみに」という言葉があります。

人の心を動かす彼岸花は、お墓参りの幸せも運んでくれます。

そう、また会う日を楽しみに…。

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