台風19号。

週末にやってきた、60年ぶりの台風19号。

台風前夜、家の周りの植木鉢を片付けたり、ガラス窓の部分のシャッターを下ろしたりと、やって来る台風に備えた。

そして台風当日、朝からNHKにチャンネルを合わせながら、家の片付けをする。

午前中、何度もスマホから大音量で緊急速報のサイレン音が鳴り響く。(心臓に悪い…)

朝食・昼食と食べ終え、時間の経過と共に、NHKの台風状況放送も慌ただしくなり、同級生とのグループラインもざわつき始める。

そして、江東区にレベル4の避難勧告が発令。

そんな時、2階の天井が雨漏りをし始める。

以前、長時間大雨が続いた日、海抜ゼロメートル地帯の近隣の道路を通行中、車が4分の1程浸水で埋もれた事があったため、今回の台風も侮れないと感じていただけに、段々と不安が募り始める。

近所に住む町会の方から、避難場所になっている小学校の状況を知らせてくれるメールも入り、万が一に備え、玄関にあった靴や荷物を2階にあげ、タオルケット・トイレットペーパー・ビスコ缶・懐中電灯などが入った元々準備してあるリュックの中に、更にお財布や着替えを詰め込み、おにぎりを握り、更にごはんを炊く。

いよいよ雨風も強くなり、バタバタと慌ただしく動いていたら、親の不安を直に感じとったのか、天麦くんはおもらしをしてしまう。

慌てて冷静さを取り戻し、共におさるのジョージのDVDを見る(笑)

午後9時に上陸。

しばらくバタバタ・ビュービューと雨風が降り注ぐ。

前にある公園の、工事中の大きな柵や看板もガタンガタンと大きな音を立てて揺れ始め、修復に訪れた工事関係者らしき方が、雨風の中、必死に柵や看板を柱にくくりつける。

そんな外の風景が、更に怖さを増す。

上陸後、なんだかドッと疲れが出始め、母の作ってくれたかぼちゃコロッケを片手に、缶ビールを開ける(笑)

天麦くんも緊張から解き放たれたのか、スケッチブックにお絵描きをし始める。

「何を描いたの?」と聞くと、「やまのしげぞうさん」と答える。

「誰やねん?」(笑)

一気に皆で笑った。

そうして無事、短時間の内に台風は過ぎ去っていった。

しかし、他の市町村では、被害が拡大していく。

災害の威力は計り知れない…けれど人は、助け合いながら乗り越えていかねばならない。

翌日、天井の雨漏りを心配してくれた建築関係の仕事をしている同級生が、早速家の様子を見にやって来てくれた。

そして次々と、スーパーマンのように、何人もの知人の自宅の様子を見に、飛び回っていた。

この人は以前から、自分を犠牲にしても、「人」を心から助ける、正義の人だった。

「自分の中の信頼出来る人達を、自分で助けられる事は極力動けたら…」との言葉が、心にグッと来る。

災害の後、天井の雨漏りくらいでも人の手助けがこんなにも有難く感じるのだから、ひどい被害で本当に困っている人達にとっての手助けは、これからの生きる希望に繋がっていくほどの大きな力を秘めていると感じた。

台風から一夜明け、ラグビーワールドカップでは、日本が史上初のベスト8進出。

「台風で避難している人達にも、勇気を与えられた」との選手のコメントに、ここでもジンと来た。

この数日、色々な心の変動に追い付いていくのに大変だった、長い長い週末…。

助け合いの人々の心が、被害に合われた方々の又新たな一歩になる事を信じつつ…。