初めて。

日の丸幼稚園創立以来、初めての園内でのお泊まり保育。

本来は進級してすぐの、春に実施されているはずだった鴨川へのお泊まり保育。

春先から翌年に延期にはしたものの、このあとの情勢が全く読めず、延期後の開催にも不安があった。

このコロナ禍の中、ここでも色々と考え、考えた。

まずは子ども達が楽しみにしている、お泊まり保育を開催する、という事に重きを置いた。

そうして打ち出したのは、園内でのお泊まり保育計画である。

初の試みなだけに、ねらいや概要、大まかな枠組みや活動を考え、年長の先生方におろす。

そこから又先生方に、たくさんのアイデアや考えを盛り込んでもらい、今回の実現に至った。

当日、台風接近の中、子ども達は、リュックに水筒、お弁当の入った紙袋を手に、登園する。

グループ毎、各クラスに荷物を置き、お友達同士の会話を楽しんだあと、ホールにて、園長先生からのお話しを聞く。

まずは、縁日ごっこ。

射的にスーパーボールすくい・くじびきを、グループ毎順に回る。

縁日ごっこのあとは、ウォークラリー。

最初に問題を3問解いてからスタート。

一緒に泊まってくれる先生は全部で何人かという問題に子ども達は苦戦しながら、3問目の「東武○ー○○クライン」の穴埋め問題に、選択肢の中のターバンやラーメンに○をつけていた子ども達に、笑った(笑)。

ゴールした先には、ズラリと並んだおもちゃの剣や刀、スティックや蝶の羽セットなど。

思い思いに選び、嬉しそうに開封し、子ども達は戦いやごっこ遊びを楽しむ。

そんな時間を過ごし、お待ちかねの夕食。

紙袋から取り出された、色とりどり数々の手作りお弁当を見ていると、可愛くボリュームあるパッケージや中身は、まるで美術館のようだった。

夕食後には、花火大会…
しかし雨で、打ち上げドラゴンのみを見る。

用務や警備の方々に、火をつけてもらう。

雨に濡れないようにと、地面置きせず、手に持ってひとつひとつ点火してくれたものの、地面に置くまで、見ている側はハラハラドキドキ。

時には手に持っているそばから火花の噴出が始まり、子ども達からは歓声と笑い、笑顔がこぼれる。

大きな花火イベントも開催されなかった今夏…
雨の中のドラゴン花火を見た瞬間、様々な思いも交差し、泣きそうになった。

子ども達の歓声や喜びを肌で感じ、本当に開催が出来て良かったと、心から思った。

最後はナイトウォークイベント。

子ども達はこのイベントをとても楽しみにしてくれていたようで、各々とてもはりきっている様子も見られた。

まずはホールでの映画鑑賞。

手作り映画チケットを手に、ホールに入場する。

チケットもぎりが容易に出来ていたのは、チケット半券部分を子ども達が何十回も前後に折り曲げ、切り取りやすくしておいたそうだ(笑)。

園内に隠された手持ち花火を見つけるため、小さな懐中電灯を手に、先生と共にグループで園内を巡る。

夜の園内は、子ども達にとって、大きなワクワクとなり、ここでも歓声があがる。

そうして、お化けポイント(今回は1体…笑)で、子ども達の歓声→悲鳴へ、そして早逃げ(笑)。

しかし、その場に何度も戻りたくなる不思議(笑)。

お部屋に戻ると、昔の学校内での予防接種のように、まだ出発していないグループに「お化けいるからね!」と得意気に知らせる(笑)。

所々で笑いがこみあげる。

時間はすっかり、就寝予定の9時をまわっていたものの、楽しさは続く。

皆で歯磨きをし、お友達と協力しながらお布団を敷き、好きな場所で眠る。

日常のクラスのお部屋が、この日はまるで旅館だった。

夜中からは1時間30分おきにクラス内を見て回ったが、スヤスヤと眠りについた子ども達は、本当に天使のようだった。

翌朝も降り続く雨。

畳んだ布団を皆で運び、そんな姿も微笑ましい。

ラジオ体操後の朝ごはんは、私も大好きな、ピーターパンのサンドイッチ。

朝からご機嫌になる。

荷物整理後、ホールにて賞状をもらい、色とりどりのメガネで写真撮影をするのも、毎年の恒例である。

最後は色々な運動競技で盛り上がる。

終了後、降り続く雨の中、子ども達はお迎えに来てくれるお父さん・お母さんを心待ちにする。

迎えに来てくれるお父さん・お母さん、帰る家、待ってくれる家族、そんな光景が素晴らしい。

家で嬉しそうに、たくさんのあれこれを話す子ども達の姿を想像しつつ、職員が協力し合いながら作り上げた今回のお泊まり保育が、年長の子ども達の心に又ひとつ、大切な思い出として刻まれた事を、誇りに思う。