彩り。

3月、春。

別れと出会いが交差する季節がやってきた。

今年も、退職の先生を、見送る側。

3人の先生達は、子どもからも、保護者からも、愛されていた。

そんな先生達は、日の丸での思い出を胸に、これからの未来を思い描きながら、又新たな人生を歩む。

人生は不思議だ。 

たくさんの出会いは、いつか別れがやってくる。

それこそがきっと、その出会いと別れは人生に於いて、きっと必要な事だったのだと思えるのかもしれない。

けれども、人の人生に少しでも関わる事が出来、どこかで、何かの折りに、自分の事を思い出してもらえる事があったなら。

そう思うと、別れの淋しさは、希望にも繋がったりする。

年齢を重ねる事で、得られる喜び、失う想い。

人は、いつでも前を向く。

いや、前を向かなければならない。

この事も、人生には必要不可欠なのだ。

日々が試行錯誤の連続。

ほんの少しでも、誰かの役に立っているかもしれない自分の存在を想像しながら、又新たな自分探しの旅をする。

ミスチルの「彩り」という歌が好きだ。

「なんてことのない作業が回り回り回って
 今僕の目の前の人の笑い顔を作ってゆく
 そんな確かな生き甲斐が日常に彩りを加える
 モノクロの僕の毎日に 頬が染まる 温かなピンク
 増やしていく きれいな彩り」

天麦くんの幼稚園の担任の先生一人も、今年度で退職をされた。

事務の先生の一人も、退職をされた。

発表は、終業式だった。

昨年もそうだった。

この園は、書面での正式な退職発表が4月であり、園の方針と言えば致し方ない事かもしれないが、せめて少し前にはきちんとした書面で知らせて欲しいと思うのは、親と子の心情だ。

別れが突然であれば、その準備も出来ないままの、悲しさだけが残る別れとなる。

別れがあり、出会いがある事を、子ども達に教える立場の私達は、お別れもきちんと行う事で、子ども達が、「別れ」というものを意識して日々を過ごし、そして別れの日を迎え、その事が未来の希望にも繋がっていくはずだ。

子ども達に、別れを通し、大切な「人との繋がり」を教えていきたいと、常々思う。

今年度も、3人の先生達は、日の丸に彩りを添えてくれた。

たくさんの色が、様々な保育に映し出されていた。

天麦くんの園の先生達も、子ども達に、そして保護者にも、たくさんの彩りを残してくれた。

それぞれがそれぞれにいた場所から、又新たな未来へと歩き出す先生達に、心からのありがとうを伝えたい。

そうして又、新たな始まりが訪れる。